読むコーヒー
Special Edition for SRM
今日の一杯のお供は、
江戸川区の、とあるカフェの物語。
この場所が果たす役割って?

東京都江戸川区 LIGARE COFFEE店内
社会とつながるジャンプ台
循環を生む福祉。そのためには、施設の中だけで完結していてはいけない。SRMの最大の独自性は社会との接点を用意しているということだ。
珈琲焙煎作業所でつくられたコーヒーは、すぐ近くのカフェLIGARE COFFEEで提供されている。施設の利用者は、ここでカフェスタッフとして働く経験を積むことができるのだ。支援を受けながらコーヒーを淹れ、フードを提供し、お客様とのやり取りを経験する。作業所という守られた空間では体験できない緊張感や責任感が、そこにはある。
それは「支援施設以上、一般就労未満」の場。
西野さんは、今の福祉にはこの中間地点が欠けていると考えている。いきなり一般就労を目指すのではなく、その手前で社会との接点を持ち、小さな成功体験を積み重ねる。そのための“ジャンプ台”のような場所が必要なのだという。
「本人が居たい場所に居ればいいんですよ」
西野さんはそう語る。働きたい人には働く選択肢を。ゆっくりと自分のペースで過ごしたい人には、そのための居場所を。大切なのは、「ここにしか居られない」状態をつくることではなく、その人自身が選べることだという。
循環を生む福祉。そのためには、施設の中だけで完結していてはいけない。SRMの最大の独自性は社会との接点を用意しているということだ。
SRMが目指しているのは、利用者を囲い込む施設ではない。それぞれの未来へ向かうための通過点なのだ。
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